カバー先のレートをそのまま提供
NDDは、カバー先のレートをそのまま提供します。
カバー取引のタイミングをずらしたり、利用者からの注文を相殺させたりといった作業をはさんだりしないのです。
NDD口座で提示されているのは、証券会社やカバー先の銀行、ヘッジファンドから提供されたレートの中から選ばれます。
提示されるのは、その中で最も高い売値ともっとも安い買値をピックアップして、その上にFX会社の取り分を機械的に上乗せしているレートです。
いわば、「産地直送」というわけです。
NDD方式とスプレッド
これまでの一般的なFX会社では、カバー先から提示されたプライスを元にFX会社が提示レートを決めて、利用者の注文を約定させるかどうかはFX会社が判断していました。
カバー先と利用者の間にFX会社がディーラーとして間に入るのです。
しかし、NDD口座(ノン・ディーリング・デスク)の場合は違います。
カバー先の銀行から提示されるレート次第でNDD口座のレートが変わります。
利用者の注文を約定させるかどうかは、レートを提示したカバー先が判断します。
カバー先と利用者の間にFX会社が入ることはないのです。
このため、スプレッドが広がることもあれば、ゼロになることもあるのです。
NDD口座のスプレッドは狭い…とは言い切れません。
しかし、例えば、あるFX会社が、「原則固定0.3銭」にした場合、スプレッドが縮まることはないですが、NDD方式の場合はスプレッドゼロやマイナススプレッドなどのように極端に狭くなることもあると言うことです。
これまでの一般的なFX
@ カバー先から提示されたプライスをもとにFX会社が提示レートを決める。
A 利用者の注文を約定させるかどうかは、FX会社が判断。
NDD (ノン・ディーリング・デスク)のFX
@ カバー先から提示された中から
最良のレートにFX会社の利益を乗せて、利用者に提示。
A 約定させるかどうかは、レートを提示したカバー先が判断。
産地直送型のNDD口座
一般的なFX会社は、
「原則固定」なのでスプレッドを決めるのはディーラーの腕やアルゴリズムの出来です。
しかし、「産地直送」のNDDは、
カバー先の質や数がスプレッドの優劣を決める大事なポイントになってきます。
当サイトの
TOPページの「NDD口座比較」にカバー先の数を明記しているのもこのためです。
ただ、この時に気をつけたいのが外資系のFX会社です。
外資系の会社の中には、
カバー先が本社や親会社の1社のみになっている会社があります。
@ 見た目のカバー先は1社のみ。
A 実際には、本社の先に在る複数のカバー先と接続される。
外為ファイネストやデューカスコピー・ジャパンなどです。
本社や親会社の先で複数の証券会社や銀行とつながっているのです。
表記上、見た目のデューカスコピー・ジャパン のカバー先はSWFX(スイスFXマーケットプレイス)の1社のみです。
しかし、その先には20社近くがカバー先になっています。
このために十分な
流動性があって競争力のあるレートが提示できるようになっているのです。
NDD方式のメリットをもっとも享受するFXトレードの種類は?
今後もこのNDD口座は増えてきそうです。
NDD口座の登場は取引コストを少しでも抑えていきたい人には朗報な口座です。
NDD口座を利用する人の中で最もメリットがあるのは、とても短期で大口の取引を頻繁に行っている、メインをスキャンピングにしているトレーダーです。
その使い方をどういう感じなのか見ておきたいですね。
NDD口座のメリットは、いくつかあります。
● スキャルピングを排除しないこと。
● スプレッドが超タイトになることもあるということ。
● 透明性が高くて恣意的なレートの操作がない。
ことなどです。